HDMI 4K仮想ディスプレイエミュレーターの仕様について

ダイレクトストアでの取扱を開始しました。

 

先日PCアーク様にて先行販売となりました、MS-004 4K仮想ディスプレイエミュレーターにつきまして、
用途が分からないとのお問い合わせをいただきましたので、こちらで補足させていただきます。

本製品は、HDMI映像出力端子に接続することで、システム上で4Kディスプレイを接続している状態を再現するドングルです。
※細かい製品データは、こちらの製品ページをご確認ください。

モニター上に表示する解像度は、本来OS上で設定が可能ですが、サーバーマシンやマイニングマシンなどの、リモート接続がメインの場合ですと、ソースとなるベースマシンの解像度が関係してくるので、必ずしも本来表示したいモニターの解像度に最適化できるとは限りません。

こちらは、最大解像度1920 x 1080のモニターを接続したマシンから、1600 x 900のモニターを接続したベースマシンにTeamViewerを用いてリモート接続している画面のスクリーンショットです。
TeamViewerのウィンドウを最大化していますが、画面の端にスペースが出来てしまっているのがお分かりいただけるでしょうか。

また、TeamViewerの解像度設定項目も、元マシンに接続されたモニターの解像度に同期しているため、1600 x 900以上の設定が出来なくなっています。
これでは、折角高解像度モニターで快適に作業をしようとしても、視認性などに問題が起きる場合があります。

上記環境ではベースマシンとの解像度にあまり差がない為それ程気になりませんが、小型のメンテナンスモニターしか接続する必要がないサーバーやマイニングマシンの場合は、その問題が顕著に現れます。
また、NUC等で映像出力端子がHDMIやDPのみしか持たない構成の場合、モニターを接続せずにリモートすると、画面自体表示されない場合もあります。

そこで本製品を接続していたくことで、大画面モニターが接続されている状態を再現することで、リモートでも大きな画面をフルに活用することができます。

     

こちらはベースマシンのWindows上の解像度設定画面です。
左がMS-004接続前、右が接続後となります。

接続後の画面を見ていただくとわかる通り、あたかも4Kの物理ディスプレイが接続されているかのように認識されていることが分かります。
リモート接続時も、仮想ディスプレイの方に表示を切り替えていただければ、高解像度での表示が可能になります。

仮に物理モニターが4Kに対応していなくても、ソースとなるリモートマシンの内部解像度が4K相当となる為、多少きめ細かく表示されるかと思います。
※接続環境や使用するハードにより異なります。

また、上記の仕様はヘッドマウントディスプレイに仮想デスクトップを表示させる際に大きく効果が実感できるかと思います。
現在販売されているヘッドマウントディスプレイは、物理的に4K映像を出力できるものは多くありません。
およそ1080p程度のディスプレイが2枚という構成で、内部解像度を上げることで4K相当の見え方になるよう設定されています。
しかし、通常のディスプレイと違い目との焦点距離が近い為、同等のモニターと比較しても粗が目立ちやすくなります。
そのうえソースとなるベースマシンの解像度が低いままでは、文字が認識できないほど潰れる場合もあります。

そこで、本製品で内部的に解像度を底上げすることで、その問題がある程度解消されます。
弊社ではまだHMDの動作確認が行えていないのですが、製造元ではOculus RiftやHTC Viveの動作検証済みとなっています。

以上、簡単ではございますが、商品情報について補足させていただきました。
現在店舗限定での先行販売となっておりますが、2018年1月に正式販売となります。
発売時には本サイトにて改めてご案内をさせていただきます。
お取り扱いに関しましては、店舗様により異なりますので、お手数ではございますがお取り扱いページより、各店舗様にお問い合わせ下さいますようお願い申し上げます。